IDC MarketScapeでZscalerがDLPのリーダーの1社としての評価を獲得

情報漏洩防止(DLP)は、長年にわたって大きな変革を遂げてきました。当初はデータの悪用を防ぐための事後対応型対策を提供するものでしたが、AIと機械学習を活用した予測機能と自動化機能を組み込む形で進化してきました。これを活用することで、組織は機密データの検出と分類、異常なパターンの特定、世界的な規制の順守、全体的なセキュリティ態勢の強化が可能です。

組織が深刻化するデータ侵害のリスクへの対応を進めるなか、堅牢な情報漏洩防止(DLP)ソリューションに対する需要はこれまで以上に高まっています。IDCによると、DLPは、機密データへの不正アクセスやその悪用、流出を検出、監視、防止するための技術とプロセスであると定義されています。

IDC MarketScapeのDLP評価

「IDC MarketScape: Worldwide Data Loss Prevention 2025 Vendor Assessment」は、DLP製品を扱う世界の主要ベンダー9社を包括的に評価したものです。この調査には、ベンダーの能力のマッピング、導入事例、顧客インタビュー、戦略的および戦術的レベルでのイノベーションの評価が含まれます。抜粋資料は、ベンダーのパフォーマンスに関する詳しい調査結果と市場の動向をまとめたもので、高度なDLPソリューションによるデータ保護戦略の強化を目指す組織のためのベンチマークとして役立ちます。厳密な調査手法によって、ベンダーの能力を詳細に分析し、競争の激しいDLP分野の状況について、価値あるインサイトを提供します。最近発表された「IDC MarketScape: 2025 Worldwide Data Loss Prevention (DLP) Vendor Assessment」において、Zscalerはリーダーの1社と評価されました。

IDC MarketScapeのベンダー分析モデルは、特定の市場におけるテクノロジーとサプライヤーの競争力について、全体像を把握できるように設計されています。この調査手法では、質的および量的な基準の両方に基づく厳格なスコアリング手法が利用されており、特定の市場における各サプライヤーの位置を1つの図で示します。Capabilitiesスコアは、サプライヤーの製品、市場投入戦略、ビジネス実行力について短期的に測定したものです。Strategiesスコアは、3〜5年の時間軸でサプライヤーの戦略と顧客のニーズとの整合性を測定したものです。円の大きさは、サプライヤーの市場シェアを表しています。

「IDC MarketScape: Worldwide DLP 2025 Vendor Assessment」の重要なポイント

IDC MarketScapeの評価は、テクノロジーの導入を検討するうえで重要な情報を提供しています。組織は、高度なデータ検出、リアルタイムの脅威対策、マルチクラウド環境でのスケーラブルな統合を同時にサポートするベンダーを優先することが推奨されます。シームレスな展開、既存のITエコシステムのツールとの統合、高度なレポート作成と分析は、将来を見据えたデータ保護戦略に必須の機能です。また、脅威や情報漏洩を取り巻く状況の変化に合わせてソリューションを迅速に調整できるよう、DLPへの投資にあたっては、抜粋資料の内容に加え、ゼロトラスト セキュリティの原則に則ったものを選択することが強く求められます。

ZscalerがIDC MarketScapeでDLPのリーダーの1社と評価された理由

Zscalerは、IDC MarketScapeの2025年DLPベンダー評価で、DLP市場のリーダーの1社として評価されました。Zscalerの強みとして、以下の点が挙げられています。

• 「Zscalerは、ゼロトラスト ネットワーク製品において大きな顧客基盤を持っています。これが、顧客に統合的な体験を提供しながら、データ セキュリティのフットプリントを拡大するための強固な基盤となっています」
• 「顧客のフィードバックでは、Zscalerのカスタマー サービスとサポートのスピードときめ細かさ、そしてポートフォリオ内の他の製品との相互運用性が挙げられています」

当社が考えるZscaler製品の特長と強み

包括的なデータ保護プラットフォーム：Zscalerの際立った強みは、Zscaler Data Protectionと、この製品の基盤であるZscaler Zero Trust Exchange™のアーキテクチャーにあります。この統合プラットフォームは、堅牢なデータ検出、分類、データ セキュリティ ポスチャー管理、規制要件のプロアクティブなマッピングなど、現代のDLPソリューションに不可欠な機能を提供します。すべてのデータ チャネルに完全に対応し、さまざまなワークロード、アプリケーション、エンドポイントで機密データを特定すると同時に、リアルタイムのセキュリティ機能を展開し、許可されていないデータの公開を防ぎます。

ゼロトラスト アーキテクチャー：Zscaler Zero Trust Exchangeは、最も効果的なセキュリティ原則の一つに則っており、これを利用することで組織はすべてのデジタル チャネルで暗黙の信頼を排除し、通信を保護できます。

検出と分類：抜粋資料では、AIを活用した強力な分類とそれを補完する従来の手法(正規表現、IDM、OCR、EDMなど)によるZscalerプラットフォームの包括的な検出機能が注目されています。あらゆるデータ保護戦略の重要な基盤である堅牢な分類により、すべてのデバイス、アプリケーション、拠点が詳細に可視化され、機密データを効果的に保護できます。

統合DSPM: Zscalerのプラットフォームの対応範囲は、データの可視化だけにとどまらず、データ セキュリティ ポスチャー管理(DSPM)にも及びます。これにより、組織はコンプライアンスを確保し、最小特権アクセスを自動化するとともに、優先順位を付けたリスク修復によって設定ミスや内部脅威に関連するリスクを軽減できます。ZscalerのDSPM機能は現在、Zscaler AI Data Protection Platformのアドオンとして利用できます。

メールDLP:メールはZscalerのプラットフォームが新たに対応した情報漏洩のチャネルです。これにより、メールと添付ファイルの統合的な制御を実現します。M365やGoogleのサービスへの追加のホップとして既存のメール インフラに簡単に追加して、DLP制御の統合をこの重要なチャネルに拡張できます。

レポート作成：Zscalerの主要製品では、包括的なレポート作成機能を提供しています。履歴データ、傾向、アクティビティー パターン、ユーザー行動のほか、指標やインサイトをカスタマイズ可能なエグゼクティブ サマリーなどを含むレポートを作成できます。

急速なイノベーションには、特有の課題が伴います。その中でも最も重要なのが、従来のシステムからクラウド主体の高度なモデルへの移行に伴う複雑性です。組織によっては、使い慣れたオンプレミスのツールと高度なクラウドネイティブ ツールとの間のギャップのために、最初は適切なリソースや組織的な賛同を得られず、適応が進まない可能性があります。この場合、変革のプロセスを管理するための広範な取り組みが必要です。

さらに、DLPポリシーの厳格化が進むなかで実装を成功させるには、組織内のセキュリティ、コンプライアンス、エンドユーザーの各部門間の強力な連携が必要です。また、従来のソリューションに慣れ親しんだ関係者に対して、現場レベルで意識を変えていくことも課題になります。そこで、Zscalerは移行を容易にするための堅牢なオンボーディング サービスを提供しています。

まとめ：将来を見据えたDLPを提供するZscalerのビジョン

機密データが従来の境界を越えて移動する環境において、Zscalerはデータ保護を再定義し続けていきます。ポリシーベースの自動化とAIを活用したインサイトを基盤とするZero Trust Exchangeは、組織のデータ保護における新たな基準を打ち立てています。データ リスクが変化し、規制当局による監視が厳しくなるなか、データ セキュリティに対するプロアクティブなアプローチを求める組織は、Zscalerの革新的なソリューションを利用することで、こうした状況に対応することが可能です。

DLPの複雑さに対処しようとしている組織にとって、ZscalerがIDC MarketScapeにおけるリーダーの1社となったことは、単なる評価以上の意味があります。この評価は、将来を見据えた戦略への投資の必要性を示しているのです。適切なガイダンスとテクノロジーを活用することで、コンプライアンスを維持しながら、AIを活用したクラウドファーストの環境でイノベーションを促進することができます。

詳細は、IDC MarketScape: Worldwide DLP 2025 Vendor Assessmentの抜粋資料をダウンロードしてご確認ください。

出典：「IDC MarketScape: Worldwide DLP 2025 Vendor Assessment」、Jennifer Glenn、IDC doc #US53234325、2025年3月