みなさん、こんにちは。ZscalerのSEの坂上と申します。
このBlogでは、2023年 9月15日に開催される Zenith Live ’23 Tokyo の Breakout Session のご紹介を、シリーズで各セッションスピーカーからお送りさせていただきます。
第5回は、私の担当セッションである“ZTNAを実現するZPAの”使える”機能とユースケース”についてご紹介します。
ZTNA(ゼロトラストネットワークアクセス)が定義されてから数年が経ち、この言葉もだいぶ市場に定着してきた感がありますが、皆様の組織では、すでにZTNAは導入されていますでしょうか?
過去のGartnerの予測では、2023年までに60%の企業が段階的にVPNを廃止し、ZTNAへの移行が進むと言われていましたが、2023年6月に発表された国内での調査報告では、導入済みと1年以内に導入予定の割合を合わせても45%程度という結果になっており、やはり導入に慎重になられている組織が多いという状況のようです。
そういう状況になっている理由としては、私が過去に携わってきた案件での感触や、周りのSE達から聞く状況から考えますと、「ZTNAの有用性は理解するが、うちの組織の事情に合わない」とか、「今のZTNAではやりたいことが実現できない」といった状況が残念ながらあったように思われます。
上の図は、私の経験上、ZTNA導入検討時に課題としてお客様からご質問いただく問題点を図にしたものですが、黎明期のZTNAのサービスは、ユーザからアプリケーションへのアクセスに主眼を置いたものが多く、プリンタやIOTデバイスなどの機器から発生する通信は、その機能をクラウドシフトすることで解決していたか、従来のVPNや閉域網接続に頼らざるをえないケースがあったことは否めない状況であったと思います。
また、ZTNAのサービスの性質上、インターネット上のクラウドサービスにアクセスして利用する必要があり、理由があってインターネット経由での通信を許容できないケースや、サービスダウン時の事業継続対策に対応できていなかったケースもあったかと思います。
本セッションでは、ZTNAの定義と必要性をおさらいしつつ、弊社のZTNAサービスであるZPA(Zscaler Private Access)の最新の機能の紹介を交え、具体的にこういった課題や問題に対してどう対応できるのか?実際にどういう利用のされているのかをご紹介できればと思います。
≪Zenith Live '23 Tokyo セッション紹介シリーズ≫
第1回 ゼロトラストを成功に導くゼットスケーラーアーキテクチャの7つの要素
第2回 事業継続を下支えするZscalerのCloud Resilience
第3回 Zscalerが提供するデジタルエクスペリエンスの進化
第4回 拠点間通信やサーバー・IoT/OT領域へのゼロトラスト接続の拡大
東京Tokyo開催に先駆けて、弊社のプリンシパル セールスエンジニアの笹川がラスベガスで参加したZenith Liveのに参加してきた内容をブログにまとめました。こちらも覗いてみてください。
→Zenith Live 2023 米国ラスベガス 現地レポート