課題
倉庫全体でスピーディーかつ安全な在庫管理や注文追跡を行うために、専用のワイヤレス ネットワークの維持が必要
成果
どこからでも集中型SAP ERPと安全に通信できる環境を構築
Zscaler Private Accessと4G LTE接続を活用して、インフラ不要の倉庫を実現
IT部門が導入準備に時間を費やすことなく、あらゆる場所で新しい倉庫を即座に運用開始
ISPの設定やネットワーク インフラの構築にかかるコストを大幅に削減し、数千ドルを節約
サードパーティーの施設を倉庫や配送センターとして安全かつ簡単に利用可能
Kubota Australia の概要
Kubota Australiaは、農業機器、建設機器、電力機器を企業や家庭向けに提供しています。160店舗からなるディーラー ネットワークを通じて、オーストラリアとニュージーランド全域で製品の販売とサポートを行っています。同社の親会社であるクボタ株式会社は、1953年に機械市場に参入しました。
業界:
製造
本社:
オーストラリア、ビクトリア州、メルボルン
Size:
世界31か国に35,000人の従業員
事例の詳細
ITコストと導入期間の長さが倉庫拡張の大きな課題に
Kubota Australiaは増加する需要に対応し、より迅速に部品を提供するために、倉庫の拡張を進めています。倉庫ではRFスキャナーがERPシステムと通信して注文情報や在庫移動を追跡するため、安定したインターネット接続が不可欠です。しかし、専用のワイヤレス ネットワークの構築や、各倉庫で異なる可能性のあるインターネット サービス プロバイダーとの調整が新倉庫の運用開始を遅らせる要因となっていました。
競争力を維持しつつ運用コストを抑えるためにも、同社はこの課題を解決したいと考えていました。Kubota AustraliaでITサービス デリバリー マネージャーを務めるJonathon Bonnici氏は次のように話します。「私たちは、Androidを搭載したRFスキャナーにZscaler Client Connectorをインストールし、SIMカードを使用して通常の4Gモバイル ネットワークに接続させる方法を試しました。実際にスキャナーでテストを行ったところ、驚くほどスムーズに動作しました」
Zscaler Client ConnectorはAndroid型のRFスキャナーに簡単にインストールでき、デバイスのリソースに影響を与えることなく安定して動作しました。
あらゆる接続環境でスムーズかつ安全な通信を確保
スキャナーは専用ネットワークを必要とせず、同社のSAP ERPシステムと安全に通信できるようになりました。「この仕組みによって、倉庫の担当者はより迅速に作業を進められるようになり、生産性も大幅に向上しました」とBonnici氏は話します。Zscaler Client Connectorは非常にシンプルで、ゲストWi-Fiやファイアウォールのない共有インターネット、さらには異なるモバイル キャリア間での接続でも安全性を確保します。
Kubota Australiaは、Zscaler Private Accessを活用してRFスキャナーとERPアプリケーション間の通信をエンドツーエンドで暗号化し、安全な運用を確立しました。また、ユーザーのインターネット閲覧を制限し、SAP ERPアプリケーションへのアクセスに限定する仕組みを導入しました。
固定インフラを必要としない倉庫機能により、同社はサードパーティーの施設を利用して物流ネットワークを迅速に拡大しました。Kubota AustraliaはZscalerと協力し、食品生産と安全性の向上、水資源と廃棄物の循環促進、都市および生活環境の改善という長期的な目標の実現に向けたソリューションの開発を進めています。






