ゼットスケーラーがSymmetry Systemsの買収を発表、 ゼロトラストとアクセスグラフ技術を組み合わせ、 AIエージェント間の通信の可視化と保護を強化
Symmetry Systemsの技術により、ゼットスケーラーはAIエージェント間の通信を大規模に管理・統制するための基盤となる可視化を実現
Tokyo, Japan, June 02, 2026
※本資料は、米カリフォルニア州サンノゼにて2026年5月21日(現地時間)に発表したプレス リリースの日本語抄訳版です。
AI時代のサイバーセキュリティプラットフォームを提供するZscaler, Inc. (NASDAQ: ZS、以下、ゼットスケーラー)は本日、AIセキュリティにおけるアイデンティティマッピングおよびデータアクセス分野の先駆企業であるSymmetry Systems, Inc.の買収に向けた意向を発表しました。Symmetry Systemsのアクセスグラフは、企業全体にわたり、人および非人間のアイデンティティ、アプリケーション、データがどのようにつながっているかを可視化します。これは、AIエージェントがアプリケーションやデータ、さらには相互にどのように通信しているかを、大規模に統制するうえで、セキュリティチームに不可欠な基盤となる可視性を提供するものです。
アクセスグラフは、SaaSアプリケーション、パブリッククラウドサービス、データストア、AIシステム全体にわたるエンタープライズ規模のアクセスログを取り込み、AIを活用してそれらを相関分析することで構築されます。これにより、どのアイデンティティが、どのデータに、どのようにアクセスしているのかを示すアクセスグラフを生成します。
今後、この可視性をZscaler Zero Trust Exchange™プラットフォームと組み合わせることで、AIエージェントがアプリケーション、データ、そして相互間でどのように通信するかを管理・統制するポリシーを、セキュリティチームが策定・適用するための基盤となります。
企業はこれまで、ユーザーを安定したグループに整理し、それぞれのグループに利用可能なアプリケーションやデータを割り当てるアイデンティティディレクトリを通じて、人によるアクセスを管理してきました。しかし、AIエージェントの登場によって、このモデルは通用しなくなっています。AIエージェントは、一時的なアイデンティティや継承された権限を使って複数のシステムをまたいで自律的に動作し、その数は指数関数的に増加しています。その結果、AIエージェントがどのデータにアクセスしているのか、なぜアクセスしているのか、誰の代わりに行動しているのかといった点に関して、重大な可視性の欠如が生じています。人のユーザー向けに機能していた従来のポリシーでは、アプリケーション、データ、さらには相互に通信する何百万もの自律型AIエージェントを管理することはできません。今、新たなアプローチが求められています。
Symmetry Systemsとゼットスケーラーは、この新たなアプローチを提供します。 Symmetry Systemsは、どのアイデンティティがどのアプリケーションやデータと通信しているのかを可視化し、Zscaler Zero Trust Exchangeは、その関係性をポリシーの基盤として活用します。つまり、「誰が、何と、どのような条件下で通信できるのか」を定義・適用できるようにします。たとえば、AIエージェントが顧客レコードにアクセスした場合、Symmetry Systemsは、そのエージェントが何をきっかけに起動したのか、どのアイデンティティを使用したのか、どのシステムにアクセスしたのかを即座に明らかにします。挙動にリスクがある場合には、Zero Trust Exchangeが適切な対応を動的に実施します。この基盤がなければ、何百万ものAIエージェントに対して実効性のあるポリシーを構築することは現実的ではありません。
ゼットスケーラーの会長兼CEOのジェイ・チャウドリー(Jay Chaudhry)は次のように述べています。
「企業によるAI活用が急速に進む中、ユーザーとディレクトリを前提にした従来のアクセス管理の手法では、何百万ものAIエージェントに対応することはできません。Symmetry Systemsの追加により、企業全体にわたって、あらゆるアイデンティティ、アプリケーション、データソースがどのようにつながっているかを可視化するアクセスグラフが加わります。この基盤となる可視性をもとに、ゼットスケーラーのZero Trust Exchangeは、エージェントとアプリケーション間、そしてエージェント同士の通信を大規模に統制できるようになります。これにより、お客様はAIを安全に活用するために必要な、実効性のあるコントロールを手にすることができます。」
ゼットスケーラーはすでに、AIの検出機能と実行時のガードレールにより、企業を保護する包括的なAIセキュリティ基盤を提供しています。今回の買収により、これをさらに強化し、これまで大規模には実現が難しかったゼロトラストの新たな機能群を提供可能にします。
- AIエージェントを安心して導入
各エージェントが何にアクセスできるのか、実際に何にアクセスしたのか、そしてその理由を正確に把握。セキュリティチームが自律型エージェントを安全に本番環境へ展開するために必要な可視性を提供します。
- AI向けの最小権限ポリシーを構築
人・非人間を問わず、あらゆるアイデンティティに付与された権限と実際に使用された権限の両方を可視化。その系譜をもとに、各エージェントに必要最小限の権限を定義し、Zero Trust Exchangeを通じて適用します。
- データの完全なリネージを可視化
AIエージェントが扱うあらゆるデータについて、たとえ複数のサブエージェントやツールを経由していても、その流れを追跡できます。これにより、監査、調査、コンプライアンスレビューをより円滑に実施できます。
- 異常を即座に検知し、封じ込め
Symmetry Systemsは、想定外のエージェントの挙動をリアルタイムで検出し、Zero Trust Exchangeによる自動対応をトリガーします。被害が発生する前に、リスクの拡大を抑えることができます。
- 影響範囲を迅速に把握
エージェントやアイデンティティが侵害された場合でも、どのデータやシステムがリスクにさらされているのかを、数秒で正確に把握できます。
Symmetry SystemsのCEOであるモヒト・ティワリ(Mohit Tiwari)は次のように述べています。
「Symmetry Systemsの使命は、顧客から真に支持される高度なセキュリティ研究を推進することです。ゼットスケーラーは、その両面において私たちにとって大きな刺激となる存在です。AI時代を主導するセキュリティ プラットフォームは、ゼロトラスト ネットワーク全体にわたり、アイデンティティ間でどのように情報が流通するかを統制するものになると私たちは考えています。AIによって、アプリケーション、エンドポイント、従来型ネットワーク境界の仲介的役割が薄れていく中、アイデンティティとデータは、エンタープライズ セキュリティにおける新たなコントロール プレーンになりつつあります。このような世界では、エンドポイント、アプリケーション、あるいは境界型ネットワークを中心に設計された従来のセキュリティモデルは、抽象化レイヤーとして適切ではなくなりつつあります。Symmetry Systemsとゼットスケーラーは一体となり、AI時代に向けた情報フロー ネットワークの構築を進めていきます。」
本件の取引は、通常のクロージング条件の充足を前提として、今後数日以内に完了する見込みです。
将来の見通しに関する記述
本プレスリリースには、当社経営陣の信念および前提、ならびに現時点で当社経営陣が入手可能な情報に基づく将来の見通しに関する記述が含まれています。これらの将来の見通しに関する記述には、本買収案がゼットスケーラーおよびその顧客にもたらすと見込まれる効果や、Symmetry Systemsの機能に関する当社の計画が含まれます。これらの将来の見通しに関する記述は、1995年米国私募証券訴訟改革法に基づくセーフハーバー条項の適用対象となります。実際の結果は、本プレスリリースに記載された内容と大きく異なる可能性があり、その要因には、ゼットスケーラーがSymmetry Systemsの技術を自社のクラウドプラットフォームに成功裏に統合できるかどうか、ならびに本買収が既存のSymmetry Systems事業に及ぼし得る影響に関連する要因が含まれます。その他のリスクおよび不確実性については、2026年2月26日に米国証券取引委員会(SEC)へ提出した当社の最新のForm 10-Qによる四半期報告書をご参照ください。この報告書はゼットスケーラーのWebサイト(ir.zscaler.com)またはSECのWebサイト(www.sec.gov)で確認できます。本プレス リリースに含まれる将来の見通しに関する記述は、現時点で入手可能な限られた情報に基づいており、状況は変更される可能性があります。また、将来新たな情報が得られた場合でも、必ずしも情報を更新するものではありません。
Zscalerについて
Zscaler (NASDAQ: ZS)は、ゼロトラスト セキュリティの先駆者であり、世界的なリーダーです。世界中の大企業や重要インフラ機関、政府機関がZscalerを採用し、ユーザー、拠点、アプリケーション、データ、デバイスを保護しつつ、デジタル トランスフォーメーションを加速させています。Zscaler Zero Trust Exchange™プラットフォームは世界160以上のデータ センターに分散され、高度なAIを活用して、毎日数十億件のサイバー脅威やポリシー違反を防ぎ、コストや複雑さを軽減しながら、現代企業の生産性向上を支援します。
本件に関するお問い合わせ先
Chandini Rai、APJ広報担当マネージャー、[email protected]
Taylor Dunton、グローバル広報担当シニア ディレクター、 [email protected]