事業分離におけるIT戦略の簡素化と迅速化
事業分離プロジェクトの効率的かつ安全な遂行を支援します。Zscaler Zero Trust Exchange™は、独自のクラウド型アーキテクチャーによって、以下のような成果を実現します。
課題
エコシステムを切り離しながら価値を最大化することは困難
事業売却は株式価値や競争優位性、コンプライアンス態勢に多大な影響を及ぼす可能性があり、そのプロセスは慎重を要する複雑なものです。ネットワークやセキュリティのように価値が見えにくく、手間のかかる領域が障壁となった場合、全体のスケジュールに大きな影響が出る可能性があります。

ビジネスの相乗効果の50%以上は技術に依存
PwC

M&A/事業分離の取引当事者の51%はサイバー環境を最大のリスクと認識
McKinsey

移行サービス契約(TSA)の期間は平均18か月
Deloitte
ソリューションの概要
Zscalerで分割を迅速化し価値実現までの時間を短縮
クラウド型のZscalerプラットフォームにより、分割プロセスを合理化します。事業体を論理的に分離し、リスクを大幅に削減しながら、TSAの特定のサービスなどにかかる労力を大きく節約します。これにより、TSAサービスを膨大なコスト負担ではなく、ビジネスの優れた推進力に転換できます。

売却資産、ユーザー、データ フローの論理的な分離
オーバーヘッドを抑えながら、初日に迅速かつ安全にネットワーク エコシステムから切り離します。

TSAの対象となったアプリケーションへのゼロトラスト アクセスの適用
分離されたユーザーからのアクセスを可能にします。

初日に引き継ぐ制御の範囲拡大
新規設立または買収した事業体のTSAの負担を迅速に軽減します。

最重要資産の持ち出し防止
TSA期間中に新たな買い手によって重要資産が持ち出されることを防ぎます。
ストレスのない事業分離の実現
特長
Zscalerでは、独自のアプローチによって、350以上の組織の迅速かつ安全なIT統合と事業分離を支援してきました。
分割の簡素化
ネットワーク アクセス制御やセグメンテーションの代わりに、ポリシーでセキュリティと接続を管理します。
共有リスクの軽減
外部への公開を最小限に抑え、売却されたまたはTSAの対象となったリソースへのゼロトラスト アクセスを許可しながら、分離されたユーザーをネットワークから排除します。
ニーズに合わせたコストの調整
需要ベースの価格設定を活用し、大規模な設備投資と予測不可能なコストを排除します。
サポート ニーズの低減
売却した資産のセキュリティとアクセス制御を引き渡すことで、TSAの負担を軽減しながら、余裕のあるスケジュールを組むことができます。

ソリューションの詳細
ゼロトラストと分割のライフ サイクル
Zscalerは、実績のあるロードマップに基づいてプライベート エクイティー企業を支援し、事業分離のプロセスを保護、迅速化します。
1日目:カーブアウト
対象ユーザーとリソースを論理的にセグメント化して、TSA期間中のセキュリティ態勢を保護します。
カーブアウトしたZscalerのテナントを分割された事業体に引き継ぐことで、セキュリティ ポリシー制御を引き渡します。
適切な制御と監査能力を維持しながら、TSAを延長する必要性を低減します。
TSAに基づくアプリをネットワーク上に配置したり、データを公開したりすることなく、引き継がれたユーザーにゼロトラスト アクセスを付与します。
2日目以降:分割/立ち上げ
一時的なアプリの再ホストをサポートするために、ユーザーがどこにいても任意のアプリに接続できるようにすることで、シームレスなユーザー エクスペリエンスを提供します。
Zscalerのテナントを立ち上げる、または制御することで、セキュリティベースやネットワークベースのTSAを迅速に終了させます。
Zscalerの導入により、従来のネットワーク リソースをより価値のあるものへと再調整し、ITフットプリントをゼロにします。
回線プロビジョニング、設備投資、供給を心配することなく、安全かつ効率的にカーブアウトを完了します。
Zscalerが事業分離を効率化する方法

事業分離のロードマップ

コントロール
- 引き継ぎ対象となるユーザー、ワークロード、アプリケーション資産、その間で行われる通信を論理的およびネットワーク的に分離できるZscalerのカーブアウト テナントを構築する

セグメント化
- 引き継がれたユーザーがゼロトラスト アーキテクチャーでTSA上のアプリやリソースにアクセスできるように、Zscalerコネクターを展開する
- Zero Trust Exchangeを引き継がれたアプリの仲介役として活用することで、「クローン&ゴー」ネットワークが不要になる
- 引き継がれたユーザーを公共Wi-Fiに移行し、生産性を損なうことなくネットワークから効果的に分離する

分離
- 他のリスク プロファイリング機能を統合し、セキュリティ態勢に基づいた動的なポリシーを提供する
- ワークロード間のゼロトラスト機能を使用して、引き継がれたアプリケーションやTSAアプリケーションのトラフィックをさらに分割する

TSA終了
- ネットワークやセキュリティ サービスのTSAを終了する
- 分割した事業体のIT事業者にテナント管理を引き継ぐ
- 売却された事業体のアイデンティティー プロバイダーがある場合は、カーブアウト テナントのポリシーから削除する
- TSA上のアプリまたは引き継がれたアプリへの従来のVPNアクセスやそれに類似するものを削除する