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クラウド ネイティブ セキュリティ プラットフォームへの移行に必要なこととは

クラウド ネイティブ セキュリティ プラットフォームへの移行には、オンプレミスのハードウェア アプライアンス、そしてあらゆる場所に展開されている仮想アプライアンスのリプレースが必要です。DLPやATPなどのさまざまな機能をサービスとして提供する単一のクラウド型プラットフォームを活用することで、セキュリティを合理化および強化し、現代のデジタル需要、進化する脅威、高度に分散した環境に対応し続けることが可能になります。

クラウド ネイティブ セキュリティ プラットフォームとは

デジタル トランスフォーメーションという概念が生まれて間もない時代、企業のユーザーやデータのほとんどは本社環境内に存在していたため、そこに多数のアプライアンスを設置することでセキュリティを確保するアプローチは合理的でした。しかし、組織が拠点を増やし、リモート ワークが増加するにつれて、各拠点のアプライアンスの維持(または中央の拠点へのトラフィックのバックホール)に伴う負担は増大し、このアプローチは非効率的なものになりました。アプライアンスをクラウドの仮想化インスタンスに移行しても、このモデルは根本的には変わらず、担当部門はハードウェアや仮想アプライアンスの管理、システムへのパッチ適用、多数の拠点での絶え間ないメンテナンスに追われ続けていました。

クラウド ネイティブ セキュリティは、これとは異なるアプローチを採用し、ラックに設置されたアプライアンスや仮想マシンではなく、グローバルなクラウド プラットフォームから直接、合理化されたサービスとして保護を提供します。メンテナンスすべきハードウェアはなく、セキュリティ制御にアクセスするためだけに中央のハブ経由でトラフィックをルーティングする必要もありません。セキュリティがサービスとして提供されることで柔軟性が確保され、ユーザー、デバイス、アプリケーションの場所を問わずセキュリティを適用できるようになります。アプライアンス管理や場所による制約に悩まされることはありません。

この変化により、日々のセキュリティ管理の方法も変わりました。多くのポイント製品やダッシュボードの管理に煩わされることなく、企業は単一のクラウド ネイティブ プラットフォームで制御を統合できるようになりました。認証、情報漏洩防止(DLP)、分析、コンプライアンス監視などの機能が統合されているため、管理者は1つのインターフェイスで業務を行い、全体像を把握しながら、より効率的に対応できます。結果として、クラウド ネイティブ セキュリティを導入することで、現代の働き方のスピードと幅広さに対応し、組織が成長するなかでも俊敏性と保護を維持することが可能になります。

移行する理由:クラウド ネイティブ セキュリティの主なメリット

クラウド ネイティブ モデルを通じてセキュリティを強化することで、組織のデータ運用とデータ保護のあり方は大きく変わります。従来のオンプレミス方式からの移行において注目すべき5つの主なメリットを以下に紹介します。

  • 拡張性と柔軟性:アプライアンスへの依存を解消することで、高パフォーマンスに優れたサービスとしてセキュリティを適用できるようになり、トラフィックの急増に迅速に対応し、ビジネス ニーズの変化に応じた拡張や縮小を簡単に行えるようになります。
  • 複雑さの軽減:クラウド ネイティブ セキュリティ プラットフォームはさまざまなセキュリティ機能を1つの製品に統合し、サービスとして提供することで、継続的な管理を簡素化します。これにより、分断されたダッシュボードやアプライアンスのメンテナンスの必要性を排除します。
  • 自動更新:クラウド ネイティブ セキュリティ モデルでは、ベンダーが最新のパッチや脅威対策をクラウド プラットフォームに直接展開します。そのため、管理者は個々のアプライアンスの更新を手動で管理する必要がなくなり、時間と労力を節約できます。
  • 一貫したポリシーの施行:グローバルに提供するクラウド プラットフォームは、セキュリティ ポリシーをどこにでも均一に適用し、アプライアンスの分散による一貫性の問題や管理負荷を解消します。
  • 可視性の強化:クラウド ネイティブ プラットフォームは、従来のアプライアンスでは実現できない拡張性を通じ、現在のWebデータの大部分を占める暗号化されたトラフィックを簡単に検査し、データ漏洩や脅威を検出できます。

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クラウド ネイティブ セキュリティの一般的な課題

従来のインフラから脱却し、クラウドベースのセキュリティを採用することには明らかなメリットがある一方で、予期せぬ課題を伴う場合もあります。次のような課題が発生した場合には、慎重に対応する必要があります。

  • 惰性:クラウド ネイティブ セキュリティ モデルは明らかなメリットや効率性をもたらすにもかかわらず、担当部門は使い慣れたシステムからの移行に抵抗する場合があります。
  • 制御不能になるという感覚:パッチ適用や更新などの変更の実装をベンダーに依存することはリスクであると感じるかもしれません。しかし、この部分をベンダーに任せることで、管理者は基本的なメンテナンスではなく、より価値の高い業務に専念できるようになります。
  • レジリエンスに対する懸念クラウド サービスは社内ソリューションに比べて信頼性に劣るのではないかと懸念される場合もあります。しかし、大手のプロバイダーのビジネスはアップタイムにかかっており、通常、レジリエンスと復旧スピードはほとんどの組織が独自に実現できる水準を上回ります。
  • 高額すぎるという思い込み:クラウド ネイティブのサービスは高額であるという印象を持たれる場合もあります。しかし、クラウド ネイティブのサービスを導入することで、多額の先行投資やアプライアンスに伴う継続的なメンテナンスが不要になります。

クラウド ネイティブ セキュリティ プラットフォームと従来のオンプレミス セキュリティの比較

従来のシステムからクラウド ネイティブ セキュリティ プラットフォームに移行すると、展開、管理、拡張性に明確な違いが生まれます。以下の表は、この2つのモデルの違いを簡潔にまとめたものです。

比較

クラウド ネイティブ

展開:

プロバイダーのクラウド インフラ上でネイティブに動作し、サービスとして提供される


地理的な制約:

セキュリティはエッジ(エンド ユーザーにできるだけ近い場所)でサービスとして提供され、場所を問わず高パフォーマンスのセキュリティが実現


拡張性:

需要の変動に自動的に適応し、即時の拡張や縮小が可能


トラフィック検査:

スケーラブルなクラウド ネイティブ プラットフォームは、暗号化されたトラフィックの検査(リソースを大量に消費するプロセス)をより簡単に処理でき、TLS/SSLトラフィックを通じた脅威の侵入やデータ漏洩を阻止することが可能


管理:

単一のインターフェイスで多面的な機能を持つプラットフォームにより、一元的なシンプルな管理を実現


メンテナンス:

クラウド ベンダーがパッチ適用や更新などの変更を継続的に実装し、顧客の時間を解放

従来型の

展開:

オンプレミスまたはクラウド上のセキュリティ アプライアンスの展開と管理が必要


地理的な制約:

セキュリティはアプライアンスに依存するため、中央のデータ センターやクラウド インスタンスにトラフィックをバックホールするか、各地域に重複するアプライアンスを設置する必要がある


拡張性:

(フォーム ファクターによらず)アプライアンスの容量に制限され、手動でのアップグレードが必要


トラフィック検査:

アプライアンスの容量が固定的なため、拡張や暗号化されたトラフィックの検査が難しく、TLS/SSLを介したサイバー攻撃やデータ漏洩を招く死角が発生


管理:

一般的に、場所やセキュリティ ニーズごとに別々のツールが必要で、監視が断片化し、管理が複雑化


メンテナンス:

継続的なメンテナンスは社内で管理し、社内の専門家による適用が必要

クラウド ネイティブ セキュリティへの移行に関するベスト プラクティス

いくつかの指針に従うことで、どのような組織でもスムーズに移行を推進できます。主な5つのベスト プラクティスを以下に紹介します。

  • 包括的な評価の実施:まずは、すべてのデジタル資産とワークフローを徹底的にインベントリー化します。そこで得たインサイトを活用し、差し迫ったリスクに対応しながらクラウド セキュリティ上の長期的な目標を達成するために調整した移行計画を策定します。
  • ゼロトラストの原則の導入:展開するクラウド ネイティブ セキュリティ プラットフォームが最小特権アクセスの原則に基づいたゼロトラスト アーキテクチャーおよびゼロトラスト機能を提供するものであることを確認します。ゼロトラストを基盤とすることで、すべての機能のリスク軽減効果が最大限に発揮されます。
  • 多面的な保護の実装:適応型アクセス制御、最新の脅威インテリジェンス、強固なデータ保護機能を多層的に展開することで、セキュリティ態勢を強化します。これらの保護をユーザー、拠点、クラウド全体にシームレスに拡張します。
  • セキュリティ部門に対する早期の教育:移行に伴い、セキュリティ担当者への継続的な教育と実践的なトレーニングに投資を行います。これにより、セキュリティ部門はクラウド ネイティブ プラットフォームのメリットを最大限活用し、新たな脅威に迅速に対応できるようになります。
  • 担当部門と経営幹部からの支持の確保:ネットワークとセキュリティの担当者から経営幹部までにわたる協力体制を構築をします。一体的なサポートにより、リソース、優先順位、リスク許容度が理解され、移行をスムーズに推進できます。

Zscalerのクラウド ネイティブ プラットフォーム:Zero Trust Exchange

Zscalerは、クラウド ネイティブの統合プラットフォームであるZero Trust Exchangeを通じ、サイバーセキュリティを再定義しています。Zero Trust Exchangeは、ネットワークをユーザーやエンティティーに一切拡張することなく、Any-to-Anyの安全なゼロトラスト通信をサービスとして提供します(接続とセキュリティの両方でネットワークを軸とする従来のアーキテクチャーとは異なります)。

Zscalerはリスクを最小限に抑え、複雑さを軽減し、大規模なデジタル トランスフォーメーションを可能にします。このプラットフォームのAIを活用したアーキテクチャーは、攻撃対象領域の最小化、不正侵入の阻止、脅威のラテラル ムーブメントの排除、データの保護を実現します。これにより、ユーザー、ワークロード、IoT/OT、B2Bパートナーなど、あらゆる場所からあらゆるエンティティーへの安全なアクセスを合理化し、現代のクラウド移行に求められる俊敏性とレジリエンスの目標に完全に対応します。

  • 保護:ZscalerはAIを活用したゼロトラスト セキュリティにより、従業員、拠点、クラウドをサイバー脅威から保護し、あらゆる場所でサイバー攻撃やデータ侵害のリスクを最小化します。
  • 簡素化:このプラットフォームを通じて複数のポイント製品やアプライアンスを統合されたクラウド ネイティブ サービスに置き換えることで、ITの複雑さを軽減し、管理を合理化するとともに、運用とインフラにかかるコストを削減します。
  • 変革:Zscalerはどこからでもあらゆる宛先への安全でシームレスなアクセスを可能にし、俊敏性とパフォーマンスを向上させます。これにより、ボトルネックを解消し、現代のクラウドファーストの組織におけるデジタル トランスフォーメーションを成功に導きます。

デモを依頼して、Zscalerによってセキュリティ態勢を変革する方法をご確認ください。

よくある質問

クラウド ネイティブ セキュリティ プラットフォームとは、セキュリティがクラウドからサービスとして提供および管理される最新のアプローチであり、オンプレミスや仮想ハードウェアに依存することなく、場所を問わないスケーラブルなポリシーの施行を可能にします。

まずは包括的な評価から始めましょう。資産をインベントリー化し、組織の短期的なニーズへの対応と長期的な成長の両方を可能にするために調整した移行計画を策定してください。

移行により、ハードウェア関連の多額の資本コストが削減され、アプライアンスのメンテナンス要件が軽減されるとともに、トラフィックのバックホールによる非効率性が解消されます。その結果、俊敏性の向上、簡素化、コスト削減が実現します。

はい。ほとんどのクラウド ネイティブ ソリューションは統合機能を提供しています。ただし、互換性は既存のインフラや選択するクラウド セキュリティ ベンダーによって異なります。慎重な評価と段階的な実装により、スムーズな移行を実現できます。