データ セキュリティの基礎
データ セキュリティの概要

01
データ セキュリティとは
データ セキュリティとは、あらゆる場所で保存、使用、共有される機密データを不正アクセス、窃取、流出から保護するためのすべての対策、テクノロジー、ポリシーを指します。

02
データ セキュリティが必要な理由
データ侵害は、ブランドの評判を傷つけ、ビジネスを混乱させる恐れがあります。データ セキュリティにより、情報の安全性、コンプライアンス、お客様の信頼を確保できます。

03
データ セキュリティの仕組み
アクセス制御、継続的な監視、暗号化などのテクノロジーにより、組織のデータに対して承認されたアクセスのみが許可されるようにし、潜在的な脅威をリアルタイムで特定、阻止します。
データ セキュリティのメリット
組織のニーズに合わせてデータ セキュリティを活用
効果的なデータ セキュリティ プラットフォームは、機密データの保護、コンプライアンスの確保、ビジネスの成長支援を通じ、成功を後押しします。
侵害リスクの軽減
強力な暗号化、データ検出、アクセス制御、DLPのソリューションを活用し、重要なデータの安全を確保します。
各種規制の順守
GDPRやCCPAなどのデータ プライバシーとガバナンスのフレームワークを維持するツールを通じて、コンプライアンスを簡素化します。
ITワークフローの合理化
データ検出とリスク管理を自動化し、運用の複雑さと負荷を軽減します。
ビジネス レジリエンスの強化
リアルタイムの脅威検出、迅速な対応、適応型のセキュリティ対策により、進化するリスクを軽減します。
2025年版 Zscaler ThreatLabzデータ リスク レポートを読む
ツールとテクノロジー
データ セキュリティ+ゼロトラスト
境界ベースのセキュリティは、データがラテラル ムーブメントや偶発的な露出に対して脆弱な状態を生み出します。ゼロトラストは、厳格なアクセス制御と継続的な検証を適用し、最小権限ポリシーを施行することで、あらゆる場所のデータを保護します。クラウドやオンプレミスのほか、転送中データにも対応します。
真のデータ セキュリティにはゼロトラストが必要であり、真のゼロトラストにはZscalerが必要です。
効果的なデータ セキュリティを構成する重要要素
主なデータ セキュリティ テクノロジー
AI-SPMは、パブリックおよびプライベートのAI/生成AIの展開状況、推論データ、リスク要因に関する可視性を提供します。世界中でAIツールが大規模に導入されるなか、AIを活用したプロセスに関連する脆弱性とリスクを軽減するうえでAI-SPMは不可欠なものとなっています。詳細はこちら
アクセス制御では、厳格なポリシーを施行することで、役割やビジネス ニーズに基づいて許可されたユーザーのみが機密性の高いシステムやデータにアクセスできるようにします。効果的な制御は、ゼロトラスト セキュリティの基本原則の1つである最小特権アクセスの要です。詳細はこちら
認証は、パスワード、生体認証、セキュリティ トークンなどの1つ以上の方法でユーザーの本人確認を行うプロセスです。強力な多要素認証(MFA)は、ステルス性の高い脅威の主なベクトルである資格情報の窃取や悪用のリスクを軽減します。詳細はこちら
ブラウザー分離は、WebやSaaSアプリケーションにアクセスするための安全な環境を生み出します。ブラウザー セッションをネットワークから分離することで、マルウェア感染やデータ漏洩を防ぎ、管理対象外またはBYODのエンドポイントも含め、リモート ワーク環境やデバイスを保護します。詳細はこちら
CASBは、ユーザーとクラウド アプリのやり取りを監視および管理し、データ漏洩の防止、マルウェアの阻止、シャドーITの制御、危険な共有のブロック、セキュリティ ポリシーの施行、コンプライアンスの確保を担います。CASBを利用することで、IT部門はクラウドファーストの環境においてもデータを制御できるようになります。詳細はこちら
データ バックアップ システムは、システム障害やサイバー攻撃、自然災害が発生した際、価値または機密性の高いデータの損失に対するフェイルセーフとなります。バックアップは、復旧の迅速化、運用のダウンタイムや財務上の影響の軽減、信頼の維持に役立ちます。
DLPテクノロジーは、保存状態または転送中の機密データをシステム全体にわたり監視することで、機密データを不正なアクセス、転送、使用から守ります。データがこれまで以上に分散し、侵害が増加するなか、DLPはプライバシーとセキュリティを確保するために不可欠になっています。詳細はこちら
DSPMは、コンテキストを分析することで、脆弱性を特定し、コンプライアンスを確保するとともに、機密データの保護を強化します。リスクに関するリアルタイムのインサイトにより、現在の複雑な環境において進化する脅威からデータを保護します。詳細はこちら
検出および分類ツールは、データの発見とタグ付けによって、データの場所とそのリスク エクスポージャーの把握を支援します。このようなツールを使用することで、現在の広大なデータ エコシステムにおいても、セキュリティ対策の優先順位を付け、データ保護の規制を順守できます。詳細はこちら
暗号化は、プレーン データをスクランブルされた読み取り不可能な形式に変換する技術であり、保存データや転送中データを不正アクセス、公開、侵害から保護します。暗号化されたデータが傍受されたとしても、復号鍵を使わないと読み取れません。詳細はこちら
SSPMは、SaaSアプリケーションを適切に構成し、リスク ポスチャーを継続的に監視することで、SaaSアプリケーションを保護します。ワークフローの大部分でクラウド アプリが使用されるようになるなか、SSPMはSaaSアプリの脆弱性の削減、設定ミスの防止、コンプライアンスの維持を支援します。詳細はこちら
AIツールは生産性の向上に役立つ一方、善意のユーザーであってもプロンプトを通じて機密データを意図せず漏洩させてしまうリスクを伴います。しかし、リスクを回避するためにAIツールをブロックし、メリットを諦める必要はありません。代わりに、以下を提供するAI活用型のデータ セキュリティ プラットフォームを採用します。
AIの使用状況、ユーザー アクティビティー、リスクの高いプロンプトに関する充実したコンテキストを含む高度なインサイト
AIアプリを通じたデータ漏洩を阻止する、エンドツーエンドの情報漏洩防止(DLP)
AIアプリの使用を制限し、リスクの高いアクションをブロックするきめ細かな制御
規制とコンプライアンス
複雑な規制環境におけるコンプライアンス
コンプライアンス要件は、クラウド化やデジタル トランスフォーメーションを推進する組織に固有の課題をもたらします。SSPMやDSPMを導入してコンプライアンス要件やクラウド セキュリティ上のニーズに対応することで、信頼を構築しながらこれらの課題に対処できます。主なポスチャー管理ソリューションは、NISTやSOC、ISOなどの一般的なコンプライアンス フレームワークに照らしてリスクを追跡します。
ゼロトラストの導入戦略
データ セキュリティ プログラムの導入方法
効果的なデータ セキュリティには、コンプライアンスから日々の業務に至るまでの強力な基盤が不可欠です。組織の規模を問わず、まずは以下の重要な手順から始めます。
データ セキュリティの目標を設定し、組織の優先事項に合わせて戦略を調整する
AIでデータ分類を自動化し、あらゆる場所のデータを特定、分類する
ゼロトラスト アクセス制御を導入することでデータを保護し、ラテラル ムーブメントを防止する
クラウドベースの統合DLPを導入し、環境全体の複雑さを軽減する
Web、メール、SaaS、BYOD、クラウドなどの高いリスクのチャネルを保護する
組織のデータ保護プログラムのためのベスト プラクティス トップ10
ゼロトラストの基本知識
その他のトピック
リソース ハブで基礎知識やユース ケース、メリット、戦略について学べます。
よくある質問
ゼロトラストでは、ネットワーク境界内の暗黙の信頼を排除することでデータ セキュリティを強化します。そして、厳格なアイデンティティー検証、最小特権アクセス、マイクロセグメンテーションを適用します。これらを組み合わせることで、認証されたユーザーとデバイスのみが機密データにアクセスできるようになり、内部脅威、資格情報の悪用、ラテラル ムーブメントなどのリスクを最小化できます。
ハイブリッド ワーク環境の機密データを保護するには、強力なアイデンティティーとアクセス管理、多要素認証、暗号化、エンドポイントの一元的な監視が求められます。また、不正アクセスや内部脅威などのリスクを軽減するには、統合されたゼロトラスト ポリシー、ロールベースのアクセス制御、情報漏洩防止(DLP)も欠かせません。
ゼロトラスト アーキテクチャーの採用による最小特権アクセスの適用、マイクロセグメンテーションの実装によるラテラル ムーブメントの制限、自動化ツールによるユーザー アクティビティーの監視によって、内部脅威からデータを保護することが可能です。ロールベースのアクセス制御を通じて、許可されたユーザーが職務に必要な機密データのみにアクセスできるようにすることで、リスクを一段と低減できます。
一般的なミスとして、境界ベースのセキュリティのみへの依存、エンドポイント セキュリティの軽視、クラウドの設定ミス、アイデンティティー管理やアクセス管理の不備などが挙げられます。特に、設定ミスとアクセス制御の不備は、攻撃者が機密データにアクセスしたり、業務を中断させたりするために悪用できる脆弱性を生み出すため、大多数の侵害の原因となっています。
クラウドベースのセキュリティは、柔軟性や拡張性を提供するほか、管理されたインフラを利用できることで利便性を発揮します。一方、オンプレミス ソリューションでは、データとインフラを直接制御できます。クラウド ソリューションでは、AIを活用した脅威検出とグローバルな冗長性を利用できますが、責任共有モデルとクラウド構成の管理にはプロアクティブな監視が必要です。一方、オンプレミスの場合は、現場レベルの直接的な形でセキュリティ運用を管理する必要があります。



